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2025/01/26
福岡空港が16.5%成長!国有資産ランキングの注目ポイント
国の資産価値、トップは羽田空港 福岡空港は上昇率トップ
財務省は2024年12月、国が保有する土地や建物などの資産価値を公表しました。
公表データにある約2万3000件のうち、時価が同年3月末時点で100億円を超える物件は406件で、前年から4件増加しました。
最高額は国土交通省所管の東京国際空港(東京・大田)で9139億円。敷地面積が広いうえに、高額な航空関係の設備類も多く、資産価値は圧倒的です。前年からは設備類の減価償却などが影響し、0.4%とわずかに下落しました。
自衛隊関連の物件を除外した資産価値トップ10は以下の通りです。
トップ10のうち前年からの上昇率が最も大きかったのは福岡空港(福岡市博多区)で16.5%でした。
福岡空港:躍進を続ける九州の玄関口
福岡空港は、市中心部へのアクセスの良さ、再開発による都市の魅力向上、そして空港自身の発展が複合的に作用し、資産価値が大きく上昇しています。
都市の成長と空港の進化
市中心部では2015年から航空法による建物の高さ制限や容積率を緩和するなどして再開発が推し進められています。大型複合施設など新たなビルが次々と建設され、再開発の旗振り役を担う福岡市は「外資系企業も誘致して、街中に緑も増やして街としての魅力を高めていく」(都心創生課)と説明しています。
インバウンド需要の増加と将来展望
福岡空港は、近年増加するインバウンド需要にも対応し、旅客数は増加の一途を辿っています。2024年4~9月期の旅客数は前年同期比11%増の1296万人で、4~9月期の過去最高を更新しました。
また、中期事業計画では、2048年度までに国内線・国際線合わせて100路線、旅客数年間3500万人(国際線1600万人、国内線1900万人)を目標に掲げています。
第2滑走路の供用開始と更なる発展
2025年3月20日には、待望の第2滑走路が供用開始となります。これにより、発着回数が大幅に増加し、より多くの旅客に対応できるようになります。
さらに、国際線ターミナルビルも2025年3月28日にグランドオープンを予定しており、出発免税店エリアの増床やフードコートの新設など、利便性と魅力がさらに向上します。
福岡空港は、マスタープランの「比類なき東・東南アジアの航空ネットワークを有する、東アジアトップクラスの国際空港」の実現に向けて、着実に進化を続けています。
福岡市の不動産市況
福岡市への人口流入も続いており、市内の中古マンション平均価格は2024年11月時点で70平方メートルあたり2939万円と、前年比で4.3%高く、過去最高値となっています。
福岡空港の資産価値上昇は、こうした都心部の再開発による地価上昇と、それに伴う人口流入、そして福岡空港自身の発展が複合的に作用した結果と言えます。今後も福岡市内の不動産市況は明るいことが予想され、福岡空港の資産価値もさらに上昇していく可能性があります。
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