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実需/販売/ライフプランニング/資金計画
2025/07/12
【社内研修まとめ】買い替えとオープンハウス活用の実践ポイント
今回の研修では、不動産売買における「買い替え」と「オープンハウス活用」の実践的な知識とノウハウを学びました。特に、買い替え時の注意点やトラブル防止の考え方、オープンハウスを活用した効果的な集客・成約方法について詳しく解説されています。
■ 買い替えには3つのパターンがある
買い替えには、大きく分けて以下の3パターンがあります。
① 売却先行型(安全・資金計画が立てやすい)
- 売却を先に行うため、資金の見通しが立てやすい。
- 高値での売却を目指せる。
- 一方で、仮住まいの必要が出る場合がある。
② 購入先行型(リスクあり)
- 気に入った物件があるため、先に購入するスタイル。
- 残債があると二重ローンになり、売却を急ぐ必要がある。
- 売れなかった場合のリスクが大きく、トラブルにもなりやすい。
③ 同時進行型(ハイリスク・ハイコントロール)
- 売却・購入を同時に進める理想形だが、タイミング調整が難しい。
- 引渡し時期のすり合わせや特約の設定が重要。
■ 買い替えトラブルを防ぐために重要な説明
・「お金を払って初めて引渡し・鍵がもらえる」という不動産の原則を売主にも買主にも明確に伝える
・特約として「引渡し猶予(1週間程度)」を事前に契約に盛り込む
・売主の移転先(新築・中古・賃貸)の状況を事前にヒアリングしておく
■ トラブル事例と注意点
- 購入先行型で「売れると思っていたが、実際には売れない」というケースで1年以上売れ残り、トラブルに。
- 売却価格と残債、査定額の関係を丁寧に説明しておくことが重要
- 査定額と売出価格を切り分け、査定額は低め・売出価格は強気、という戦略的な価格設定を
■ 購入希望者への資金計画の伝え方
- 頭金・諸費用を含めた自己資金の確認
- 月々の返済額を「年収比」で分かりやすく提案(理想は年収の30〜35%以内)
- 固定資産税や管理費など、維持費も含めたリアルな金額を提示
※プレミアム住宅ローンなど優遇金利を活用できる場合は、その案内も重要。
■ オープンハウスの真の目的
- メイン物件の制約だけでなく、「ホット顧客の発見」「別物件の提案」「周辺の売り物件の掘り起こし」が狙える
- 売却が決まらなくても、新たな買主や物件の発掘につながるチャンスと捉える
■ オープンハウスの活用ポイント
◯ 成約につなげる事前準備
- 売主からの「こだわりポイント」や「住んでみて良かった点」をヒアリング
- チラシには地図・間取り図・支払例・資金計画・セールスポイントを明記
- 近隣へのチラシ配布、同マンション・同学区・賃貸物件にも配布を徹底
◯ 当日の運営工夫
- 来場者プレゼント(風船・シャボン玉など)やアンケートへの誘導
- 物件資料+「たたき台の資金計画書」を必ず用意
- オープンハウスでは「煽り効果」や「近隣紹介の可能性」も期待できる