CURATION
2025/05/06
不動産業界のリアルとは?エージェントが語る現場の知識と仕事の裏側
【はじめに】 こんにちは、RE/MAX Revoの安川です。 今回は、不動産業界に興味がある方や、不動産の仕事を始めたばかりの方に向けて、業界全体の構造や実務のリアルな内容について解説していきます。不動産エージェントが日々どのような業務をこなし、どこで報酬を得ているのか。その裏側を余すことなくお伝えします。
不動産業界の全体像と各プレイヤーの役割
不動産業界には大きく分けて次のようなプレイヤーが存在します:
- 管理会社
- デベロッパー(建築・企画)
- 買取再販会社
- 賃貸業者(大家さん)
- 仲介会社(我々エージェント)
それぞれが異なる収益モデルを持ち、業界内で役割を分担しています。大手企業ではこれらを一括で担っている場合もありますが、私たちエージェントのメインは”仲介業務”です。
管理会社との関係と収益構造
物件の維持管理や入居者対応を行う管理会社は、仲介会社と密接に連携する存在です。 たとえば、賃貸仲介の際には管理会社と連絡を取り合い、物件の空室状況や初期費用の確認、条件交渉などを行います。
管理会社の主な収入源は家賃の5%程度の管理手数料です。ただし、それだけでは経営が厳しいため、現状回復や鍵交換、火災保険の手配など、入居者の初期費用の中に収益構造が組み込まれていることが多くあります。
デベロッパー・建築会社との関係性
土地を仕入れて建物を建てるデベロッパーやハウスメーカーとも、私たちは密接に関わります。彼らは土地を常に探しており、優良な情報を提供できれば深い信頼関係を築けます。
また、販売代理として新築物件の販売を任されることもあり、ここでも報酬が発生します。特にホテルやビル開発などは高利益が見込めるため、案件としても非常に価値が高いです。
買取再販業者と物件流通の裏側
中古物件を仕入れてリノベーションし、再販売する買取再販業者。彼らとの取引も私たちの大きな柱のひとつです。
再販業者に物件を買ってもらうと、売買の両手取引(売主・買主両方からの手数料取得)が可能になるため、報酬の最大化につながります。そのため、私たち仲介業者は、彼らと良好な関係を築き、物件を供給し続ける努力を欠かしません。
賃貸仲介業務のリアル
エージェントが取り扱う案件の多くは、賃貸と売買に分かれます。ここでは賃貸業務について詳しくご紹介します。
まずはお客様のヒアリングが最重要です。引越しの理由、希望時期、家賃の上限、駐車場やペットの有無など細かく聞き取ります。
最近では退去予定の物件を先に押さえるケースが多く、スピード勝負の世界です。また、事前に初期費用の見積もりをお渡しし、契約条件(更新料、敷金礼金、短期解約違約金など)も明確にご説明します。
売買仲介業務と資金計画
売買業務では、物件探しから資金計画、内覧、買付、契約、ローン手続き、そして決済・引渡しまで、一連の流れをフルサポートします。
特に重要なのが「資金計画」です。月々の支払額、初期費用、ローン手数料、登記費用、固定資産税などを一覧化し、購入希望者に対して安心して意思決定してもらえるように準備します。
ローン審査では属性による通過率の違いや、永住権の有無なども大きく影響するため、2~3社の審査を並行して進めるケースが一般的です。
契約・引渡しまでの実務と注意点
買付後は契約業務へ。買主・売主双方の条件をすり合わせ、契約書に落とし込みます。引渡し時には司法書士の先生が登場し、銀行での決済、登記手続きが進められます。
物件の状況確認(残置物・境界・設備の状態)やトラブル防止のための事前確認は、契約前に徹底的に行うべきです。これにより、後々の揉め事や損害賠償リスクを避けられます。
おわりに
不動産業界は複雑で、奥が深い仕事です。一見すると華やかに見えるかもしれませんが、裏側では膨大な準備や確認作業があり、エージェントの真価が問われる瞬間の連続です。
もし、この記事を読んで「不動産の仕事に興味がある」「エージェントとして活躍してみたい」と思った方は、ぜひRE/MAX Revoまでお問い合わせください。