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BLOG RE/MAXについて/働き方/採用/サービス/Q&A 不動産独立 安川 亮介

2024/07/26

不動産業界の未来:福岡でエージェントを目指すあなたへ

この記事では、福岡で不動産エージェントを目指す人向けに、不動産業界の未来についてお話しします。

福岡で不動産仲介業を不動産エージェントとして行うという決断が正しいのかどうか、詳しく見ていきましょう。

日本の人口減少と業界の現状

現実的に日本の人口は減少することが確定しています。

これは避けて通れない事実です。

そして、多くの業種業態で右肩下がりが予測されています。

例えば、銀行、ファミリーレストラン、ガソリンスタンド、パチンコ屋など、大幅に店舗数を減らししています。

未来が明るい業種を日本で見つけるのは至難の業ではないでしょうか?外国人が多いから外国人向けに商売をする、タピオカ屋が流行ったから太陽光が流行ったからなど一時的なブームに腰を据えて働くのは難しく、目先の小銭稼ぎのようなビジネスには将来性がありませんよね?

では、不動産仲介業はどうでしょうか?福岡の市況はどうでしょうか?そして、不動産エージェントという働き方がどのようなものか、右肩上がりなのか、下がりなのか、一時的なものなのか、考えてみましょう。

不動産仲介業の将来性

こちらのグラフは、新設住宅着工戸数の推移です。

見てもらったらわかるとおり、ピーク時から現在までは約半数、そして2030年には3分の1程度になると予測されています。

実際に最大手のハウスメーカーは日本ではなく海外に販路を拡大しており、供給の数は減っています。

ただ、建築資材と人件費は高騰していますが、肝心の住宅を購入する30代から40代の若い夫婦は所得が上がらず、土地から購入してハウスメーカーで住宅を建てるのは難しい現状にあります。

ではこの表を見て不動産業界が減少傾向にあるのか?そうではありません。

我々不動産エージェントは既存住宅、つまり中古物件を基本的に取り扱います。

既存住宅の推移を見ると、緩やかに右肩上がりです。

さらに、政策目標という用語も使われていますね?これは、国が中古物件を流通させていこうという方針を取っていることを示しています。

実際に昔は「家が足りないからどんどん家を建てましょう」と言っていた国が、現在では「空き家問題」「古民家再生」という言葉が頻繁にニュースで取り上げられるようになりました。

現在の日本では、新築よりも中古物件の流通を増やそうという動きが強まっています。

既存住宅流通量の推移と予測

具体的には、建物状況調査(通称インスペクション)という制度があります。

不動産の売買の際に、建物を専門家に見てもらい、買主が安心して不動産を購入できるようにするサービスです。

日本の一般の方に「インスペクションって知っていますか?」と聞くと、ほとんどの方が知らないと思いますが、アメリカの一般人に同じ質問をすると、ほとんどの方が「YES」と答えるはずです。

日本では2018年にインスペクションをするかしないかを媒介契約書に記載するようになり、2024年からはインスペクションをしない場合、その理由を明記することが義務付けられました。インスペクションを行う際の費用に対しても一定の補助が出るなど、国が力を入れているのは明らかです。

報酬制度の変化とその影響

次に、報酬制度についてです。

空き家が流通しない問題として、その報酬の安さがあります。

我々仲介会社の報酬は物件価格に対する%で決まります。

価格の高い物件は人気が高く、すぐに買い手がつくわりに高い報酬がもらえますが、逆に、価格の安い物件に関しては手間もかかるのに報酬はわずかしかもらえません。

仮に100万円の戸建ての取引をした場合、価格の5%、つまり5万円までしか報酬をもらえないので、商売としては赤字になってしまいます。

2018年にはこの問題に対して大きな変更がありました。

売主様からのみですが、400万円以下の物件でも18万円を上限として頂いてよいということになり、2024年からは800万円以下の物件で30万円を、しかも売主様だけでなく買主様からも貰って良いという風になりました。

これだけ国が仲介業の流通量を増やしていこうとしていることがわかります。

実際に都心のマンションなどは新築と中古の取引量が逆転し、中古の方が多くなっているそうです。

福岡の市況と不動産エージェントの未来

次に福岡の市況についてお話します。

福岡は他の都市と比べても人口が増加しており、博多コネクティッドや天神ビッグバンなどの大規模プロジェクトも進行中で、地価も日本でトップクラスに上昇しています。

また、インバウンド需要も高く、特にアジア圏からの観光客が多いです。

博多港の来航数は横浜を抜いて全国一位となっています。

スタートアップ支援にも力を入れており、開業率も日本一です。

このように、福岡は非常に元気なマーケットとして今後も成長が期待されています。

不動産エージェントの働き方と保険業界の例

では次に不動産エージェントについて考えましょう。

不動産仲介がいくら伸びているとはいえ、不動産会社の数はコンビニよりも多いと言われています。

しかし、我々は普通の不動産会社とは異なる不動産エージェントとしてビジネスを展開しています。

今の世の中では終身雇用の時代は終わり、フリーランスで働く時代になりました。

SNSやネットを使った発信が個人でも容易にできるようになり、個人の信頼が重視される時代です。

保険業界でも同様の変化が起きており、不動産業界でも同じことが起きると考えています。

保険業界の例を詳しく見てみましょう。

戦後、日本生命は戦争で夫を失った未亡人に向けて、保険を売るためにセールスレディーのモデルを導入しました。これが日本の保険業界における女性セールスの始まりです。

しかし、アメリカのプルデンシャル生命は異なるアプローチを取りました。

彼らはライフプランニングを重視し、顧客一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの保険商品を提供することで、顧客との長期的な関係を築くことを目指しました。

プルデンシャル生命が日本に進出しようとした際、日本の大手保険会社はこれを阻止しようとしました。

しかし、家電業界で世界を席巻していたソニーがプルデンシャルと提携し、ソニープルデンシャル生命を設立しました。

これは、日本の保険業界に大きな変革をもたらし、男性の保険セールスが一般的になるなど、新しいビジネスモデルが浸透しました。

このように、外国と異業種によって保険業界で起きた変革が不動産業界でも起きると考えられます。

例えば、RE/MAXでは元ヨガ講師やカフェオーナーなど異業種から転身したエージェントが成功を収めています。

彼らはSNSや口コミを活用し、個人の信頼を基にビジネスを展開しています。

契約がゴールではなく、スタートと捉えるエージェントの働き方が主流になりつつあります。

まとめ

不動産仲介業は今後緩やかに成長していくと考えられます。

一過性の流行だけでなく、国としても課題とされている分野です。

福岡は福岡市を中心に元気で、今後も価格の上昇や需要が期待され、海外からの注目も高いです。

不動産エージェントは保険業界で起きたような大きな変化が期待でき、ポイントは外国と異業種です。

あなたもぜひ不動産エージェントに挑戦してみてください。

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