CURATION
2025/02/03
不動産研修ブログ/不動産業界の仕事の種類と報酬
RE/MAX Revoの安川です。
福岡市博多区で、世界No.1の不動産フランチャイズ RE/MAX に加盟し、不動産エージェントビジネスを行っています。
この記事では、不動産業に従事している方、不動産に興味がある方、また 実務をもっと学びたい方向けに情報を発信しています。
不動産業界で働く皆さんに役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
さて、本日のテーマは 『不動産業界の仕事の種類と報酬』 です!
一口に 不動産業界 といっても、その中にはさまざまな業種や仕事が存在します。
今回は、不動産業界全体を網羅しながら、各業種の仕事内容や報酬について詳しく解説 していきます。
さらに、不動産仲介業を行う 不動産エージェントが、他の不動産業者とどのようにビジネスを行うのか についてもお話ししていきます。
賃貸管理業の実務とは?業務内容・報酬・市場動向を徹底解説!
1.管理業とは?不動産オーナーの代行業務
不動産管理業とは、賃貸物件を所有するオーナーに代わり、物件の運営や管理を行う仕事です。
入居者募集から家賃の回収、クレーム対応、修繕手配など、オーナーが直接対応するのが難しい業務を請け負い、安定した賃貸経営をサポートします。
管理業の主な仕事
- 入居者募集・契約管理
- 家賃の回収・滞納対応
- クレーム対応
- 建物の維持管理・修繕手配
- 退去立会い・原状回復
管理業は、一度契約を結べば 毎月の管理手数料が継続的に発生するストック型ビジネス であり、不動産業の中でも 安定した収入 を得られる仕事の一つです。
2. 管理業の具体的な業務内容
① オーナーとの管理委託契約
管理業を行うためには、まず 管理委託契約 をオーナーと締結する必要があります。
この契約では、管理業務の範囲や報酬について明確に定めます。
契約時のポイント
- 管理手数料の設定:一般的には 賃料収入の5%程度
- 管理範囲の明確化:入居者対応、修繕手配、退去手続きなど
- オーナーの希望に応じた柔軟な対応
平均的な管理手数料は 賃料の5%前後 ですが、管理業務の負担が大きい郊外の戸建てなどの場合は 6%〜10% となるケースもあります。
② 入居者募集
空室が出た際には、オーナーと相談の上で賃料や募集条件を決定し、入居者募集 を行います。
市場の家賃相場や、現在の賃貸ニーズを踏まえて、適切な条件を設定することが重要です。
募集方法
- 不動産業者専用の情報ネットワーク(レインズ、フレンズ、自社の管理ページ)
- 賃貸ポータルサイト(SUUMO、at-home、ホームズ)
- SNSや自社サイトを活用したダイレクト集客
- 他の仲介業者とのネットワークを活用し、迅速に客付け
賃貸市場の競争が激しいため、適切な広告戦略と柔軟な条件設定が、早期成約のカギとなります。
③ 家賃の回収・滞納対応
管理会社は、入居者からの 家賃の振込管理や収納代行サービス を利用し、安定した家賃回収を行います。
万が一、家賃の滞納が発生した場合は、以下の流れで対応します。
- 電話・書面による督促
- 保証会社の利用(保証会社が家賃を立て替え払い)
- 法的手続きの準備(内容証明郵便の送付、退去交渉)
- 裁判・強制退去の手続き(最終手段)
近年のトレンド:保証会社の利用 最近では、家賃保証会社の加入を義務化するオーナーが増えており、家賃滞納リスクを軽減する流れが主流になっています。
④ クレーム対応
入居者が快適に暮らせるよう、管理会社は日々のトラブルにも迅速に対応します。
代表的なクレーム内容として、以下のようなものがあります。
- 騒音トラブル(隣人トラブル、ペットの鳴き声など)
- 水漏れ・設備故障(エアコン、給湯器、トイレの詰まりなど)
- 家賃滞納に関するトラブル
- 近隣住民とのトラブル(ゴミ出しルール違反など)
迅速かつ適切な対応を行うことで、入居者の満足度を高め、長期入居につなげることができます。
⑤ 物件の修繕手配
建物の資産価値を維持するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、以下のような修繕・リフォームが発生します。
- 定期メンテナンス(外壁・屋根の点検、共用部の清掃など)
- 入居中の設備トラブル(エアコン、給湯器、鍵の交換)
- 退去後の原状回復リフォーム(壁紙の張り替え、ハウスクリーニング)
物件の劣化を防ぎ、入居率を向上させるためにも、適切な管理が求められます。
⑥ 退去立ち会い・原状回復
入居者が退去する際には、管理会社が退去立ち会い を行い、室内の状態をチェックします。
- 壁紙の汚れや床の傷の確認
- 故意・過失による破損の修繕費用負担の決定
- 敷金精算の手続き(近年では敷金での預かるケースはなくなっており、退去時清掃代として、入居時もしくは退去時に請求する場合が多い)
トラブルを防ぐため、入居時の状況と比較し、適正な修繕負担を判断します。
3. 管理業の報酬モデル
管理業の主な収益源は 管理手数料 です。
一般的に、管理手数料は物件の 家賃収入の5% 程度が相場とされています。
具体的な収益シミュレーション
例えば、家賃10万円の物件を100戸管理した場合:
- 家賃10万円 × 100戸 × 5% = 毎月50万円の管理手数料
- 年間で600万円の収益 が期待できます。
ストック型ビジネスの魅力
管理契約を増やせば増やすほど、毎月継続的な収益が確保できるストック型ビジネス のため、非常に 安定性の高いビジネスモデル となります。
また、修繕やハウスクリーニングなどの業者手配において、手配の手数料(数パーセント)を報酬として受け取る ことも一般的です。
このような付随業務による収益も、管理業の大きな魅力の一つとなります。
4. Revoの管理業務とエージェント報酬
Revoでは、エージェントのお客様から管理のご依頼を受けた際、オフィスで対応 しています。
また、一部のエージェントは 個人で管理業務を行っているケース もあります。
管理の依頼は、主に以下のようなケースで寄せられます。
- 収益物件の売買後の管理変更
- 現在の管理会社への不満による管理移行
管理を獲得したエージェントには、管理手数料の50%を毎月の報酬 としています。
入居者対応や管理業務はRevoオフィスが代行 し、エージェントは メイン業務である仲介業務に専念 できる体制を整えています。
オーナーとの長期的な関係を構築することで、新規物件の管理契約や売買仲介のチャンス も広がります。
デベロッパーとは?エージェントが関わるポイントとビジネスチャンス
1. デベロッパーとは?不動産エージェントが関わる領域
デベロッパーとは、土地を仕入れ、マンション・商業施設・オフィスビル・宅地などを開発する事業者 です。
不動産市場において、デベロッパーは都市開発や住宅供給の中心的な役割を担い、エージェント(仲介業者)にとっても重要な取引先となります。
デベロッパーの種類
- マンションデベロッパー:新築分譲マンションや投資用マンションの開発
- 商業デベロッパー:ショッピングモールやオフィスビルの開発
- ホテルデベロッパー:リゾートホテルや都市型ホテルの開発
- 宅地開発デベロッパー:郊外や都市近郊の宅地造成・分譲住宅の販売
不動産エージェントとして、デベロッパーが仕入れる 土地の仲介 や、完成した 新築物件の販売 に関わることで、大きな収益を得るチャンスがあります。
2. デベロッパーの業務内容
デベロッパーの事業は、大きく 「土地の仕入れ」「企画・開発」「販売・運営」 に分けられます。
この中で 不動産エージェントが関与できるポイント を理解し、取引機会を増やすことが重要です。
① 土地の仕入れ
デベロッパーの事業は 適切な土地の確保 から始まります。
エージェントが 土地所有者とデベロッパーをつなぐことで、大きな仲介手数料を得られる 可能性があります。
デベロッパーは、都市部では 再開発プロジェクト、郊外では 新築住宅地の開発 など、エリアごとに異なるニーズを持っています。
② 企画・開発
不動産の開発プロジェクトにおいて、デベロッパーがどのように企画を立案し、開発を進めるかを理解することは、エージェントにとって重要です。土地の仲介を依頼された際には、どのデベロッパーが、どのような建物を開発するのかを把握し、それに応じたサポートを行うことが求められます。
1. エージェントの役割と貢献
エージェントは、地域の不動産市場の動向や顧客ニーズを提供することで、プロジェクトの成功に貢献できます。市場のニーズを的確に伝えることで、デベロッパーにとって価値のあるパートナーとなることが可能です。
例えば、以下のような視点でアドバイスを行います。
- 投資用ワンルームマンションか、ファミリー向けマンションか?
- 戸建て分譲か、賃貸アパートか?
- 商業地 • オフィスビルか、ホテルか?
2. デベロッパーへの情報提供と提案
エージェントは、単に情報を提供するだけでなく、市場ニーズに基づいた具体的な提案を行うことが重要です。
例えば、以下のような流れで進めます。
1. 市場の最新動向をリサーチし、デベロッパーにフィードバック
• 近年のトレンドや競合物件の動向を伝える
• エリアごとの価格帯やターゲット層を分析
2. 具体的な開発プランの提案
• 例えば、駅近の土地であれば「単身者向けマンションが高い需要がある」といった提案を行う
• 郊外なら「ファミリー層向けの戸建て分譲が適している」と助言する
3. 社内での決済取得のサポート
• 営業担当者が上長の決裁を得やすいように、明確な根拠を示す
• デベロッパーが納得できるデータを提供し、承認を得られるようサポート
3. 継続的な取引関係の構築
市場の状況を適切にデベロッパーへフィードバックすることで、長期的な信頼関係を構築し、継続的な取引のパートナーとなる可能性があります。
デベロッパーにとって有益な情報提供を行い、プロジェクトごとに適切なサポートをすることで、より強固な関係を築くことができるでしょう。
③ 販売・運営
開発された不動産は、デベロッパー自身で販売する場合もありますが、仲介業者を通じて売買されるケースも多い です。
エージェントが関われる部分
- 新築マンション・戸建て分譲の販売代理
- 商業施設・オフィスビルのテナント誘致
- 投資家向けの販売サポート
これらを取り扱うことで、1件あたりの取引額が大きく、高額な仲介手数料を得る ことができます。
3. 主要なデベロッパーの開発プロジェクト
① 都市開発・再開発
都市部では、老朽化したビルや未利用地を活用し、大規模な再開発が進められています。
再開発エリアの例
- 東京:品川・虎ノ門・日本橋の再開発
- 大阪:梅田・なんば・天王寺の再開発
- 名古屋:名駅周辺の高層ビル開発
- 福岡:天神ビッグバン・博多コネクティッド
都市開発では、オフィスビルや商業施設の新築に伴い、賃貸・売買市場が活性化 します。
エージェントとして、再開発エリアの土地の仕入れ や 完成後のテナント誘致 に関与することで、ビジネスチャンスが生まれます。
② 新築マンション・戸建て開発
マンション開発では、デベロッパーがどのエリアに、どんな仕様のマンションを建設するか を計画します。
仲介業者は、デベロッパーの販売代理として新築物件の販売業務 を担当することが多く、高額な手数料を得られる可能性があります。
一方、戸建て分譲の宅地開発では、郊外や都市近郊のファミリー層向けの住宅地 が増えています。
このような開発プロジェクトでは、土地の仕入れや分譲住宅の販売がエージェントの主な関与ポイント となります。
4. デベロッパーのビジネスモデルとリスク
デベロッパーの収益モデルは 「売却型」 と 「賃貸型」 の2つに分けられます。
✅ 売却型
- 開発した物件を売却し、利益を得る
- 新築マンション・分譲住宅・商業施設が該当
- 短期間で大きな利益を狙えるが、売れ残りのリスクもある
✅ 賃貸型
- 開発した物件を保有し、賃料収入を得る
- オフィスビル・ショッピングモール・ホテルが該当
- 長期的に安定した収益が見込めるが、初期投資が大きい
デベロッパー事業の主なリスク
- 土地価格・建築費の高騰 → 近年の資材価格上昇で開発コストが増加
- 市場の変動 → 賃貸需要の低迷や景気変動に左右されやすい
- 大型プロジェクトのリスク → 許認可の遅れや不況の影響で計画変更
デベロッパーのリスクを理解した上で、エージェントとして 適切な提案やサポートを行うことが重要 です。
買取再販とは?不動産エージェントが関わるポイントとビジネスチャンス
1. 買取再販とは?
買取再販とは、中古物件を仕入れ、リフォームやリノベーションを施して再販売するビジネスモデル です。
例えば、築30年の中古マンションを購入し、内装をリフォーム・リノベーションして 新築同様の状態 にして販売します。
売却時の利益は、
仕入れ価格 + リフォーム・リノベーション費用 - 販売価格 = 利益
このため、仕入れの目利き が非常に重要であり、物件の 流動性や市場のニーズを見極めるスキル が求められます。
近年の市場動向
- 不動産価格の上昇に伴い、買取再販業者が増加
- 特に都心部の築古マンションが買取再販の主流
- 郊外や築浅の物件は、再販向きでないケースが多い
2. 買取再販の対象となる物件
買取再販の対象となるのは、主に 築年数が経過したマンション ですが、近年は 戸建てや収益物件の買取再販 も増加しています。
✅ 主な買取再販の対象
- 築古マンション(特に都心部・駅近の物件)
- 団地(立地が良いエリアでは人気)
- 築古戸建て(リフォーム後に販売するケースが増加)
- 収益物件(賃貸用アパート・一棟マンション)
🚫 買取再販が難しい物件
- 郊外のマンション(需要が低いため)
- 築浅物件(リノベーションの価値が出にくい)
- 特殊な立地・法規制が厳しい物件
不動産エージェントとしては、売却希望の物件が買取再販に適しているかを判断し、信頼できる買取業者に持ち込むことで仲介手数料を得る ことができます。
一般の個人に販売するよりも価格は下がる傾向にありますが、買取業者はプロとして再販戦略を持っており、難しい物件でも買取可能なケースがある のが特徴です。
3. 買取業者との取引の流れ
不動産エージェントが買取業者と取引をする際の主な流れは以下の通りです。
① 物件の査定・買取業者への紹介
売却希望の物件がある場合、複数の買取業者へ情報提供を行い、最適な業者を選定 します。
業者によって得意なエリアや物件種別が異なるため、適切な業者とのマッチングが重要 です。
② 買取業者による仕入れと仲介手数料の発生
買取業者が物件を仕入れる際、仲介エージェントには通常3%+6万円の手数料 が支払われます。
また、場合によっては売主側と買主側の両方から手数料を得ることも可能です。
③ 「専任返し」での再販案件
買取業者は、仕入れた物件を自社で販売するケースもありますが、多くは仲介業者に販売を委託します。
この仕組みを 「専任返し」 と呼び、仲介エージェントが再販された物件の販売も担当できる可能性があります。
例えば:
- 売主からの売却依頼で仲介手数料を得る
- 買取業者に販売し、買取時の仲介手数料を得る
- 買取業者がリノベーション後、再販物件の販売を専任で依頼し、再度仲介手数料を得る
このように、一つの物件から 複数回の仲介手数料を得られる可能性がある ため、買取業者との関係性を構築することが重要です。
4. 新築建売の買取再販
近年では、土地を仕入れて分割し、新築戸建てを建築・販売する建売事業 も増えています。
- 仕入れた土地を 2区画・3区画に分割 し、新築建売住宅を建てる
- 建売業者が買取後、販売を仲介業者に委託するケースが多い(専任返し)
土地市場の状況として、個人が土地を購入しにくくなっている ことも影響しており、ハウスメーカーに相談していた顧客が、最終的に 新築建売を購入するケース も増えています。
不動産仲介エージェントとしても、土地情報を持っていることが非常に重要 であり、土地の仕入れから建売業者への情報提供を行うことで、買取再販のビジネスチャンスが生まれます。
5. 買取再販は不動産仲介にとって大きな武器
買取再販市場は、都心部の築古マンションが中心 ですが、近年は 戸建てや収益物件の買取も増加 しています。
私の肌感覚ですが、仲介業者が預かった売り物件のうち、約50%は業者が買い取っている 印象です。
つまり、売り物件の情報を持っている仲介エージェントは、非常に強い立場 にあります。
✅ 買取再販が仲介エージェントにとって有利な理由
- 買取業者は早期決済が可能 → 売主にとってメリット大
- 仲介エージェントは複数回の仲介手数料を得る可能性がある
- 市場の動向次第で、さらに取引のチャンスが広がる
6. Revoの買取再販事業とエージェント報酬
Revoでも、買取再販事業を行っており、エージェントが仕入れた物件に対して、利益の50%を報酬としてお支払い しています。
つまり、エージェントとして売却情報を持っていることが最大の武器 になり、買取業者とのネットワークを広げることで、さらなるビジネスチャンスにつながります。
また、Revoでは 不動産業者との交流会を定期的に開催し、買取業者とのネットワーク構築をサポート しています。
エージェントとして、売り物件の情報をどう活かすかが、成功のカギ となるでしょう。
賃貸業とは?大家業の種類・リスク・ビジネスモデルを解説
1. 賃貸業(大家業)とは?
賃貸業(大家業)とは、不動産を所有し、家賃収入を得るビジネス です。
不動産投資の王道ともいえる手法であり、安定したキャッシュフローを確保できるため、資産形成にも有利 です。
✅ 賃貸業の主な形態
- ワンルームマンション投資(1戸から小規模にスタート可能)
- 一棟アパート・マンション経営(複数の賃貸収入を得る)
- オフィスビルの賃貸(法人向け賃貸で長期契約が多い)
- 商業施設テナント賃貸(店舗やショッピングモールの貸し出し)
- 倉庫・物流施設の賃貸(大手企業向けの安定ビジネス)
💰 収益の仕組み
→ 家賃収入(インカムゲイン) を継続的に得る
→ 物件価値の上昇による売却益(キャピタルゲイン) を狙うケースも
📌 リスク
- 空室リスク(入居者が決まらないと収入ゼロ)
- 修繕・管理コスト(設備故障・共用部の修繕など)
- 経済情勢の影響(賃貸需要の変動・金利上昇)
賃貸業は 長期的な資産運用として魅力的 ですが、リスク管理や適切な運営が求められます。
2. 賃貸業の種類と規模別の特徴
賃貸業には、小規模な個人投資家から、大規模な法人オーナーまで、さまざまな形態があります。
規模が大きくなるほど、住宅よりもオフィスビルや商業施設の賃貸が増える傾向 があります。
① 個人投資家の賃貸業
✅ 特徴
- ワンルームマンションやアパートを数戸所有する規模
- 資金があれば、一棟アパート・マンションを購入して運営
- 副業として始める人も多いが、家賃収入が安定すれば本業化も可能
✅ メリット
- 少額から始めやすい
- 管理会社に運営を任せれば手間がかからない
- 長期的に安定収入が得られる
✅ デメリット
- ローンを組むため、金利リスクがある
- 空室が続くと収益が減少
- 修繕やリフォームのコスト負担がある
② 地場の管理会社・不動産会社が運営する賃貸業
✅ 特徴
- 不動産管理業を行う企業が、自社でアパート・マンションを保有
- 賃貸仲介と併せて管理業務も請け負い、収益を最大化
- 地元の不動産ネットワークを活用して長期的に賃貸経営を行う
✅ 代表例
- 地域密着型の不動産管理会社
- 賃貸住宅を運営する不動産会社
- 中規模のビル・マンションオーナー
③ 大手企業・法人オーナーの賃貸業
✅ 特徴
- 住宅賃貸よりも、オフィスビル・商業施設のテナント賃貸が中心
- 安定した収益が得られるため、金融機関・保険会社なども参入
- 不動産デベロッパーが所有し、管理・運営を長期的に行うケースも多い
✅ 代表例
- 三菱地所(丸の内エリアのオフィスビル)
- イオンモール(商業施設のテナント賃貸)
- 大和ハウス(物流施設・倉庫の賃貸)
- 鉄道会社(駅ビル・商業施設の運営)
- 保険会社・銀行(オフィスビルの所有)
3. 賃貸業はなぜ「安定したビジネスモデル」なのか?
賃貸業は、不動産業の中でも 最も安定したビジネスモデル と言われています。
✅ 安定性の理由
- 不動産は資産としての価値があり、現物資産なので暴落リスクが低い
- 賃貸収入は毎月発生するため、キャッシュフローが読みやすい
- 景気変動の影響を受けにくく、長期的に運用が可能
- バランスシートが強くなり、銀行融資も受けやすい
しかし、適切な管理をしなければ、空室リスクや修繕コストの負担が増え、収益性が下がる ため、運営戦略が重要になります。
4. 不動産エージェントが賃貸業に関わるポイント
不動産エージェントとして、賃貸業にどう関与できるか? を理解することが重要です。
① 賃貸オーナーの物件管理をサポート
- 賃貸オーナーの物件管理を請け負い、管理手数料を得る
- Revoの管理業務と組み合わせて、オーナーと長期的な関係を構築
② 物件の賃貸仲介
- テナント募集を担当し、仲介手数料を得る
- 新規テナントの誘致や、リロケーション(移転)サポートを行う
③ 賃貸オーナーから売却案件を獲得
- 賃貸業を行うオーナーが、物件売却を検討する際に仲介を担当
- 所有物件の出口戦略をサポートし、売却時の仲介手数料を得る
賃貸業は エージェントにとっても継続的な収益源 となり得るため、オーナーとのネットワークを構築し、管理・売買の両面で関与することが重要 です。
仲介業とは?不動産エージェントの役割とビジネスチャンス
不動産仲介業は、不動産の売買や賃貸のマッチングを行う仕事 です。
売り主と買い主、貸主と借主をつなげ、契約成立をサポートすることで報酬(仲介手数料)を得るビジネス です。
不動産業界の中でも 最も実務的な知識が求められ、学びが多い分野 であり、
✅ 法規制や契約の知識
✅ 市場動向や価格の把握
✅ 交渉力・提案力
が必要とされる仕事です。
近年、空き家問題の深刻化 や 中古住宅市場の活性化 を目的に、国も不動産流通を促進しようとしています。
そのため、仲介業の重要性はますます高まっています。
2. 仲介の種類と業務内容
仲介業には 売買仲介 と 賃貸仲介 があります。
それぞれの種類について詳しく解説します。
① 売買仲介
売買仲介は、不動産の 売り主と買い主をつなげる仕事 です。
住宅・土地・投資物件など、さまざまな不動産の取引を仲介します。
✅ 売り側の仲介
- 売り主から依頼を受け、物件を市場に出して販売
- 価格査定や売却戦略を立案し、広告掲載・案内を行う
✅ 買い側の仲介
- 買い主の要望をヒアリングし、適切な物件を提案
- 資金計画やローン審査のサポートも行う
✅ 新築建売の販売
- ハウスメーカーが開発した新築戸建ての販売
- モデルハウスでの案内や契約業務
✅ 業者向けの買取仲介
- 不動産業者(買取再販業者・デベロッパー)に物件を売却
- 買取案件はスピード感があり、決済が早いのが特徴
✅ 三為取引
- 所有権や登記を移さずに、権利だけを移動させて利益を得る取引
- 不動産を転売する際に活用される手法
3. 売買仲介の流れ
売買仲介では、以下の流れで契約が進行します。
① ヒアリング(資金計画・要望整理)
- 売り主:希望売却価格、売却スケジュールの確認
- 買い主:予算、ローンの有無、希望エリアの整理
② 物件提案・案内
- 売り主:物件を広告掲載し、購入希望者へ紹介
- 買い主:市場に出ている物件を選び、内見を実施
③ 調査(法規制・権利関係の確認)
- 物件の権利関係・抵当権の有無を確認
- 建築基準法や用途地域などの法規制をチェック
④ 契約書作成・重要事項説明
- ここで仲介手数料の請求権が発生する
- 契約締結後は、売り主・買い主ともに義務が発生
⑤ 決済・登記・引き渡し
- 買い主がローンを組む場合、融資実行後に決済
- 所有権移転登記を行い、物件を引き渡す
📌 報酬(仲介手数料) 売買仲介の報酬は、一般的に
「売買価格 × 3% + 6万円」 です。
✅ 例:5,000万円の物件の仲介手数料
→ (5,000万円 × 3%) + 6万円 = 156万円(税別)
ただし、契約まで2〜3ヶ月かかるケースもあり、融資が絡むとさらに時間がかかる こともあります。
4. 賃貸仲介の流れ
賃貸仲介は、貸主(オーナー)と借主(入居者)をつなぐ仕事 です。
売買仲介に比べて回転率が高く、短期間で報酬を得られるのが特徴 です。
① ヒアリング(希望条件の整理)
- 借主の希望条件(家賃・間取り・エリア・入居時期など)を確認
② 物件提案・見積もり作成
- オンラインで物件情報を提供し、内見のスケジュールを調整
③ 重要事項説明
- 借主に契約内容を説明し、法的義務を果たす
④ 契約締結・書類作成
- 契約書の作成・押印・入居日の調整
⑤ 引渡し
- 物件の鍵渡し・設備の説明
📌 報酬(仲介手数料) 賃貸仲介の手数料は、「家賃1ヶ月分」 が基本ですが、
管理会社からの 広告料(AD) が支払われることもあり、
1〜2ヶ月分の手数料 を得られるケースもあります。
契約が決まれば比較的早く報酬を得られるため、回転率の高いビジネスモデル です。
5. 近年の仲介業の動向
① 空き家問題と中古住宅市場の活性化
- 空き家の増加により、中古住宅の流通を促進する政策が強化 されている
- リノベーション済み物件 や 空き家バンク の活用が進んでいる
② IT化による変化
- SUUMOやHOME’Sなどのポータルサイトで情報が透明化
- VR内見・電子契約の導入 で業務の効率化が進む
③ 仲介手数料の見直し
- 「売買手数料の自由化」が議論されており、手数料の多様化が進む可能性
仲介業は、不動産市場の変化に柔軟に対応する力が求められる 分野です。
6. まとめ
仲介業は 不動産業の基本であり、最も学びが多い分野 です。
✅ 契約・法律・市場動向を把握し、不動産取引の専門家として活躍できる
✅ 売買仲介は高額な手数料、賃貸仲介は回転率が高いのが特徴
✅ 空き家問題や中古市場の拡大により、今後さらに重要性が増す分野不動産仲介業は、知識と経験を積めば積むほど、成功する可能性が高い仕事 です。
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