CURATION
2025/03/22
賃貸営業で最初に話すこと
【賃貸営業の基本】物件探しの最初に必ず伝えるべき「内覧の現実」
こんにちは、RE/MAX Revoの安川です。
今回は、賃貸物件を探しているお客様に、私が必ず最初にお伝えしている大切なことについてお話します。
これは、お客様が納得のいく物件を見つけるために、そして営業側がスムーズにご提案を進めるためにも非常に重要な話なので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
■ 福岡市内の物件は「内覧できない」ことが多い?
お客様からよくいただくご要望が、
「実際に部屋を見てから決めたいんですが…」
もちろん、そのお気持ちはよく分かります。
しかし、福岡市内の人気物件は、ほとんどが“退去前に成約”してしまうのが現状です。
そのため、内覧ができるようになるのを待っていると、その頃には他の方で申込みが入ってしまう、というケースが非常に多いのです。
■ なぜ内覧できる前に決まるのか?その裏側
入居中の物件の場合、退去予定の1ヶ月前には管理会社に連絡が入ります。
すると管理会社は、すぐに広告を出して募集を開始します。
まずは自社管理のネットワークで情報を流し、それからスーモやアットホームなどのポータルサイトにも掲載。
問い合わせが来たら、すぐに申込みが入る——それが今のスピード感です。
つまり、**「内覧できる=空室になって30日以上決まっていない物件」**ということ。
言い方を変えると、人気がなくて残っている“余り物件”であることが多いのです。
■ 例えるなら「嵐のライブチケット」
私はお客様によくこう例えます。
「嵐のコンサートや、大谷翔平選手の登板試合のチケットって、当日に並んで買えないですよね?」
人気のあるものは、事前に情報をキャッチして、タイミングよく申し込むことが必要なんです。
賃貸物件もそれと同じで、「見てから決めたい」と待っていたら、すでに埋まっていることが多いのが現実です。
■ もちろん、内覧できるなら見た方がいい。でも…
基本的には「内覧してから決めるべき」という考えに変わりはありません。
私自身も、見られるなら絶対に見た方が良いと思っています。
ただ、コロナ以降、オンライン申し込みやパノラマ画像の活用が進み、内覧せずに申し込むケースが急増しています。
現状をしっかり理解したうえで、柔軟に物件選びを進めることが、納得のいくお部屋探しにつながります。
■ 人気物件は「シリーズ化」されていることも
福岡には、以下のようなシリーズ展開されている物件も多くあります。
- エンクレストシリーズ
- グランフォーレシリーズ
- レガリスト/グランティックシリーズ
これらは基本的に間取りや設備が似ているため、同シリーズの別部屋や過去の参考写真でイメージを掴むことも可能です。
例えるなら…
「iPhoneの16と15、そこまで大きな違いってないですよね?
実物を見なくてもある程度分かる。人気シリーズ物件も同じです。」
■ 最新技術も活用しよう!パノラマ画像や360°ツアー
現在では、パノラマ画像や360°カメラでのバーチャル内覧も多くの物件で用意されています。
現地に行かなくても部屋の雰囲気を把握できるため、これを活用すれば判断材料としては十分です。
■ 3月は特に「スピード勝負」です!
この記事を書いているのは3月ですが、賃貸市場のピークであるこの時期は、物件が一瞬で埋まっていきます。
気になる物件があれば、少しでも早く意思決定することがカギとなります。
目移りせず、信頼できるエージェントと一緒に「今、何ができるか」を考えることが、満足度の高い引っ越しにつながります。
■ まとめ
賃貸物件探しにおいては、
「まず内覧してから考える」では、良い物件に出会えないこともあります。
✅ 人気物件は退去前に埋まる
✅ 見られない=悪い物件ではない
✅ パノラマ画像や同シリーズで判断も可能
✅ 早い判断が希望物件確保のカギ
この背景を正しくお伝えすることで、お客様に信頼される営業ができると私は考えています。
お部屋探しをされている方、賃貸営業に携わる方、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!